研究室について

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私たちの研究室は,建築環境・設備学分野において,建築環境工学,環境心理行動学などの研究・教育を担当しています。人間の心と身体にとって望ましい住環境デザインのあり方を,主に温熱環境,視覚環境,聴覚環境などの側面から研究しています。快適環境をいかに達成するか,だけではなく,快適であることが常によいことなのかも含めて,より本質的な意味で人類にとって望ましい環境について考えています。そのためには,「生物としてのヒト」だけではなく,「社会的存在としての人間」という側面から考察することも必要になります。
また、昨今の環境をめぐる情勢の中で、地球環境に対して負荷の少ない住環境デザインおよびライフスタイルのあり方を考える必要があります。当研究室では,建築計画原論の立場を重視し,住まいや設備というハードウェアのデザインと同様に居住者の意識・行動というソフトウェアのデザインも重要な研究対象としています。

●担当講義
松原担当
1回生 人間生活と環境
2回生 建築環境工学I,建築環境工学II
3回生 環境心理行動学
4回生 人間環境工学
大学院 建築環境学特論

 

●大学院教育のメッセージ

住環境の評価を心理学的手法,社会調査的手法等を用いて行うこと、人間にとって望ましい住環境とはどのようなものかを真剣に考えること、がこの研究室の目標です。研究のキーワードは、生活,低炭素化,環境共生、省エネルギー、文化などです。人間のこころとからだにとって望ましく,地球環境に対して負荷の小さい建築・住環境・ライフスタイルのありかたなどについて,技術的側面と社会的側面,生活的な側面から研究しています。関連する専門は、建築環境工学、環境心理生理学、環境行動学、建築設備学、建築計画原論などです。生活者の視点を最大限に生かして,人類にとって,どのような建築,環境,生活がよいのか,歴史や伝統文化も考慮して,大学らしい観点から研究しています。環境工学と意匠,計画学との接点も興味の対象です。

大学院にふさわしいレベルの問題意識と研究方法を身につけて,毎年、学会発表することをめざします。人間と環境というものに深い興味を持っている人、住環境・建築環境に関して質の高い研究論文が書ける研究者・技術者をめざす人を求めます。もちろん、これに加えて広い意味でのデザインマインドを持つことを期待したいと思います。